要約（まずここだけ）
- ミーティング＝双方向・少〜中規模の共同作業向け（参加者が音声/映像を出せるのが前提）。(Zoom サポート)
- ウェビナー＝登壇者中心・大規模の視聴型イベント向け（参加者はデフォルト視聴のみ。必要に応じ昇格や発言許可）。(Zoom サポート)
- 容量・役割・機能（練習モード、決済連携等）が異なる。ライセンスにより収容上限も大きく変わる。(Zoom サポート)
- 近年はQ&Aや投票は両方で利用可能、ウェビナーのブレイクアウトも（Zoom Sessions/Eventsの条件下）対応するなど差分は“設定と運用”に寄ってきている。(Zoom サポート)
定義と思想の違い
- Zoomミーティング：参加者全員が原則ビデオ・音声・画面共有可能。チーム会議、研修、少人数セミナー、ブレイクアウトによる分科会などインタラクティブ前提。(Zoom サポート)
- Zoomウェビナー：ホスト/共同ホスト/パネリストが登壇。参加者は**視聴専用（必要時のみ許可）**で、Q&A/チャット/投票を通じて参加。登壇者にフォーカスし、入退場や参加者名表示の制御が強い。(Zoom サポート)
機能比較の早見表（テキスト版）
参加者の権限
- ミーティング：参加者が自分で音声/映像ON可。参加者一覧は互いに見える。(Zoom サポート)
- ウェビナー：参加者はデフォルト視聴のみ。ホストが「発言許可」やパネリスト昇格で登壇側に切替可能。参加者リストは登壇側のみが把握。(Zoom サポート)
役割
規模（収容上限の考え方）
- ミーティング：基本100〜（拡張で1,000まで）。
- ウェビナー：ライセンスに応じて大規模対応（数百〜数万規模）。(Zoom サポート)
双方向機能
- Q&A/投票：両方で利用可能。(Zoom サポート)
- ブレイクアウト：ミーティングは標準。ウェビナーはZoom Sessions/Eventsの条件で対応（最大200室などの制約あり）。(Zoom サポート)
本番前の練習
- ミーティング：通常なし（代替手段は別会議でのリハ）。
- ウェビナー：**練習セッション（Practice session）**あり。(Zoom サポート)
登録・配信・決済
- 登録フォーム：両方に用意（機能は異なる）。リマインドはウェビナー登録時に活用可。(Zoom サポート)
- ライブ配信（YouTube等）：両方対応。(Zoom サポート)
- 決済（PayPal等）：ウェビナー側に標準機能あり。(Zoom サポート)
目的別の使い分けチャート（テキスト版）
目的は？ → ①商談創出向けセミナー ②大規模説明会/発表会 ③社内研修・ワークショップ ④ユーザー会/コミュニティ
①商談創出（50〜500名）：
・登壇者中心で質疑を取り回したい → ウェビナー
・少人数＋双方向ディスカッション重視 → ミーティング
②大規模（数百〜数万）：
・入退場/表示名/荒らし対策を厳格に → ウェビナー（練習セッション活用）
③研修・演習：
・演習/分科会/ロールプレイ → ミーティング（ブレイクアウト標準）
・講義＋分科会も必要 → ウェビナー（Zoom Sessions/Eventsでブレイクアウト）※要ライセンス
④コミュニティ：
・顔出し＆相互交流 → ミーティング
・登壇＋視聴中心でスケール → ウェビナー
（ブレイクアウトの可否はライセンス条件に依存。導入前に要確認。）(Zoom サポート)
ありがちな“事故”と防止策
1）参加者のマイクが勝手に入る（雑音・私語）
- ミーティング：入室時ミュート・参加者のビデオOFFを初期設定に。
- ウェビナー：デフォルト視聴のみだが、**「発言許可」**を濫用しない。(Zoom サポート)
2）荒らし・不適切な表示名
3）練習なしで本番→画面共有/音声トラブル
- ウェビナー：練習セッションで役割確認・切替練習を必須化。(Zoom サポート)
- ミーティング：同構成のテスト会議を別途本番時間帯に。
4）分科会が必要なのにウェビナーを選んだ
- 代替：Zoom Sessions/Eventsライセンスでウェビナーのブレイクアウトを利用。なければミーティングに切替。(Zoom サポート)
5）容量不足
- 事前にライセンス枠（ミーティング/ウェビナーの上限）を確認。想定超過時は増席や配信併用で回避。(Zoom サポート)
ベストプラクティス：設定プリセット（そのままチェック）
ミーティング（双方向・演習/ワークショップ想定）
- 参加時ミュートON／ビデオOFF
- 共同ホスト割当（司会・運営）
- 画面共有：ホストのみ→必要時に許可
- ブレイクアウト：事前に部屋数/割当案を作成（自動割当＋任意移動許可）
- チャット：全員宛OK、ファイル送付は必要時のみ
- レコーディング：クラウド、参加者同意案内
- 待機室：ON、入室承認で荒らし回避
ウェビナー（登壇者中心・申込型セミナー想定）
- 役割：パネリスト名簿を事前登録（肩書・表示名統一）(Zoom サポート)
- 練習セッション：開始30分前に入室→画面・音声・Q&A/投票の動線確認(Zoom サポート)
- Q&A：匿名を許可/不適切質問は却下、司会が言語化して読み上げ
- チャット：参加者→ホスト/パネリスト宛に限定（荒れ対策）
- 登壇切替：ホストが一元管理、**「発言許可」**の付与は計画的に(Zoom サポート)
- 登録：確認メール/リマインド送付、参加URLの使い回し制御(Zoom サポート)
- ブレイクアウトが必要：Sessions/Eventsライセンスの有無と上限（部屋/人数）を事前チェック(Zoom サポート)
意思決定フロー（30秒版）
参加者に発言/顔出しを許す？ → YES：ミーティング ／ NO：ウェビナー
分科会が必要？ → YES：ミーティング or ウェビナー（Sessions/Events）
想定規模は？ → 〜300：どちらでも可 ／ 300超：ウェビナー優先
ブランドや受付を厳格に？ → ウェビナー（登録・権限設計）
本番前の練習が必要？ → ウェビナー（Practice session）
迷いやすいポイント（最新仕様の押さえどころ）
- Q&A/投票は今や両プラットフォームで利用可能（挙手機能も選べる）。(Zoom サポート)
- ウェビナーのブレイクアウトは条件付きで可能（Sessions/EventsのUnlimited等）。従来の“ウェビナーは分科会不可”という前提は更新が必要。(Zoom サポート)
- 容量は契約とアドオンで可変。開催直前の増席は手間がかかるため、早めの見積もりが安全。(Zoom サポート)
よくある質問（FAQ）
Q. 初回はどちらが無難？
A. 登壇者中心で視聴型にしたいならウェビナー、議論・演習が肝ならミーティング。悩む場合はミーティングでPoC→スケール段階でウェビナー移行が無難。(Zoom サポート)
Q. ウェビナーで分科会はできますか？
A. 可能です。ただし**Zoom Sessions/Events（Unlimited等）**の要件を満たす必要があります。上限（部屋数・人数）や録画範囲の制約も確認を。(Zoom サポート)
Q. 参加者の名前を他参加者に見せたくない
A. ウェビナーなら参加者リストの可視範囲を登壇側に限定できます。(Zoom サポート)
Q. 決済付きの有料イベントは？
A. ウェビナーはPayPal連携など決済機能を備えます（要設定）。(Zoom サポート)
まとめ
- ミーティングは“全員で話す”前提、ウェビナーは“登壇者が話す/参加者は視聴”前提。
- 最新のZoomでは機能の重なりも大きいが、権限管理・練習モード・大規模運用のしやすさでェビナーに分がある。
- 分科会や演習はミーティング、大規模登壇＋厳格な参加者制御はウェビナー（必要に応じてSessions/Events）で使い分ける。(Zoom サポート)
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